2005年10月初旬

京都造形芸術大学@CAFE


[物語]
とある高校の文化祭3日前の青春群像劇。3年の卓郎が、後輩の2年の大介と体が入れ替わってしまう。卓郎の体を使って大介は憧れのあの娘に告白。そして、卓郎と付き合っていた彼女と勝手に別れてしまう。演劇部では、稽古中に一人死んでしまう。その亡霊が文化祭の三日間だけあらわれ、一緒に文化祭で燃えることを誓い合う。しかし、まったく稽古をせずプロレスばかりしている。激怒する亡霊。学内バンドの面々は、日々セックスアンドドラッグアンドアルコール。そこにとある少女が現れる。グダグダの文化祭三日前の救世主となるのか!?

[公演後記]
とにかく大学の文化祭があまり盛り上がっていないことに腹が立っていた。だったら、いっそ、芝居の中だけでも文化祭を盛り上げてみせようと「文化祭モノの青春群像劇」を思いつく。しかし出てくるのは大学生よりもっと若い高校生ばかり。理由は、彼らのほうがもっとそういうことに夢中で、一生懸命で。そして、妄想や悩みが渦巻いて。でも、そんな彼らの方がが楽しい文化祭を知っていると思ったからで、そういう若さが周りの人たちに必要だと感じていたからだ。それが、その年の文化祭の盛り上がりの多少の起爆剤になればイイナと。前作に引き続きこの頃は(20歳くらい)大学の体制に疑問ばかり。それを芝居で体現することで、少しは僕らの周りの人たちの意識が変わってくれたらなと思っていた。それは、はっきりと覚えている。学生運動ほど大掛かりなものはできなかったし恐かったので芝居で笑。
毎日深夜連をした。毎日エッチな話をした。ドキドキした。終わるのが惜しいと思った。またこういうのやりたいと思った。打ち上げのあの爽快さは忘れる事ができない。総勢16人で騒いだあの若さと馬鹿さ溢れる公演だった。お客さんが予想以上に増えてワクワクした。2・3回見に来てくれる人もいた。それが純粋に嬉しかった。

作・演/村上慎太郎
出演/岩澤侑生子、吉井貴則、山村真由美、京極朋彦、弓井茉菜、武藤美帆、南基文、岡元政樹、中本章太、長田紋奈、池戸宣人、尾上一樹、岩澤憲典、北川真吾、川口聡、村上慎太郎