2006年7月1日

京都造形芸術大学興心館K32







作・演出 村上慎太郎
出演/池戸宣人 北川真吾 孝学 直 丸山雄輝 南 基文 村上慎太郎    
スタッフ/佐々木嘉子 田中章義 宮辻健太郎

[Stage comment]
男同士が愛し合いゴリラを人の子に育てて不幸になる。ザックリ言うとそんなコント。1日1回きりの上演。
男ばかりが「流れ」と「キーワード」だけで、力任せに30分という時間を汗と涙と血でねじ切る!もちろん再演不可!
こういう公演をもっとできる機会と場所がほしいね。最後には、地球が滅亡して、天国にいって幸せになるってオチ。
でも実は、ものすごく深いテーマでした。この国では、男同士が愛し合うことが恥じられている。ゴリラを人のようになんか育てられるはずないのに、二人の男は、二人の愛の形を求め、子供のように、人の子として育てる。でも人の子ではないと、学校社会はそれを許さない。PTAが家まで来る騒ぎに発展。しかたなくゴリラを森に捨てようとしても、情が移ってしまって、捨てきれず。二人で死のうと思っても、生きる希望がちらついたり、どうしようもない世界なんか向こうの国から、ロケットが飛んできて滅びてしまえばいいのに!
そしたら、あの世で、幸せに暮らせるかもしれない。
男同士が愛し合うという、この選択肢にこの世界は、幸せを与えることができるのか!!という作品。(村上)